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コラム

死生観から考える今を生きるとは 【コラム】

   

死生観から考える今を生きるとは

とある起業家に、

「後何日生きられるか考えたことはあるか?」

との質問をされました。
私はそんなこと考えたことなんてありませんでした。

「もしがんになって来月死ぬと分かったら焦るよね?
死ぬまでにやりたいこと考えたりして死ぬまで1秒1秒を大切にしようと思うよね?
だけど、それはがんにならないと考えないの?君はもう死ぬことが決まってるんだよ?
それが来月なのか60年後なのかの違いだけで君は死ぬんだよ?
なのにどうして同じ心境にならないの?せっかくがんになってないのだからもっと人生を楽しもうとか考えようとしないわけ?」

皆さんは、「死」について考えたことはあるでしょうか

決して変な宗教に勧誘しようとしているとか、悪いネットワークビジネスをやろうとしているとか、洗脳しようとしているとか、私が病気に侵されているとかではなく、皆さんに生きるということにちゃんと考えてもらい、より人生を豊かにして頂きたいと思い、このコラムを書いています。



人生には必ず終わりがあります。それは死です。
そこから先は国や地域、宗教、人種によって考え方は違いますが、人は必ず死にます。
これは逃れようがありません。
私はこのことにちゃんと向き合い、生きるということ考えることが、人生を豊かにする上で大切であるということに26歳になってやっと気づきました。

我々が生きて良いと許されている時間は限られている


今、我々がこの世界で生活して良いと許されているのは、どんなに頑張っても、どんなに嘆いても、長い人で約100年、日本人の平均寿命だと約85年という限られた時間しか許されていません。
延長なんてできないのです。

つまり人生とは時間なのです。

1日24時間が終了すれば次の24時間がやってきますが、これを永遠だと思っている人はいないでしょうか。
永遠でないことは分かっているけど、先のことだとして向き合うことから逃げていないでしょうか。
私はこのことから26年間逃げてきました。

苦境を言い訳に生きてきた26年間

簡単に私の26年間をご紹介すると、
一般的なサラリーマン家庭に生まれ、中学生でいじめに合い、10代で1人上京し、新宿、渋谷、六本木、麻布でそれなりにディープな日本社会の裏側に触れ、奨学金で大学に行き、カナダ留学からアメリカ留学を志すが借金を背負わされ留学を断念し、東京で就職をし、シンガポールで生活を送るチャンスにたまたま巡り合い、現在はシンガポールで生活を送っています。
決して、エリート街道を歩んでキラキラ人生で26年間を過ごしてきたわけではありません。
想像もしていなかった不確定要素に振り回され、やりたいことや行きたいところ、目標だけが先行し、上手くいかないことがほとんどでした。
そしてそれを言い訳に、いつか上手くいくだろう。と思い、流れに身をまかせていました。

私が死について考えるきっかけ

シンガポールで生活を送っていると日本では簡単には出会えないような人に、比較的簡単に出会えたりします。
世界の起業家、投資家、社長、世界有数のエリート金融マン、世界的なライフコーチ、バックパッカーなどです。
彼らは、我々が想像を絶する域で生きています。
それはお金があるとか権力があるとかではありません。
もちろんそれなりに金と権力がある人もいますがそうではありません。
バックパッカーの彼なんて私よりもお金がありませんから。
では、どういうことなのかというと、

彼らは物凄く人生そのものを楽しんでします。

彼らを見ていると、とにかく常に楽しそうで幸せそうなのです。みていて嫉妬してしまいます。
そしてがむしゃらに今を楽しんで生きています。
生きるということにパワーとパッションを持って生きています。
簡単にいうと、松岡修造さんのエネルギー全て今を生きるということに使っているようなものです。
(本人たちはあんなに暑苦しくないし、あんなに燃えてないというでしょうが、私には生きるということに使っているエネルギーは松岡修造さん以上のように見てとれます。)

私はそういう人に出会うといつも聞くことが一つあります。

「人生にとって大事なことは何ですか?」と。

すると口をそろえて彼らが言うのは、

「時間」です。

その理由を聞くと、

「限られてるものだから、楽しまないともったいない。」

というのです。

そしてとある起業家にあの言葉を言われたのです。

「後何日生きられるか考えたことはあるか?」

私はそんなこと考えたことなんてありませんでした。

「もしがんになって来月死ぬと知ったら焦るよね?死ぬまでにやりたいこと考えたりして死ぬまで1秒1秒を大切にしようと思うよね?だけど、それはがんにならないと考えないの?君はもう死ぬことが決まってるんだよ?それが来月なのか60年後なのかの違いだけで君は死ぬんだよ?なのにどうして同じ心境にならないの?せっかくがんになってないのだからもっと人生を楽しもうとか考えようとしないわけ?」


その話を聞いて私は気づきました。
病気になったわけでもないのに、この人達はみんな死ぬまでに、いかに人生を充実させるかということ常に考えて生きているのだと。

だから1秒1秒、いや0.1秒0.1秒を大切にして濃厚に生きているのです。
同じ24時間を過ごしても、あまりにも濃厚で、他の人の何十倍、何百倍も喜び・怒り・悲しみ・楽しみを感じて生きているのです。
その結果、より考え、学び、成長し、今を生き、人生を豊かにしています。
そして対価として、市場価値やお金、権力というものを手に入れているだけです。

私はこれに気付いた瞬間に、猛烈に焦りました。そして自分を悔やみました。
止まることのない死へのカウントダウンが始まっているのに、何をのんきに飄々と生きていいるのだと。
それなりに苦労はしてきたつもりでしたが、それを言い訳にして、今を生きるということから逃げているだけだと。
いつか上手くいくなんてことはなく、今を必死に生きないと上手くなんていかないと。

彼ら以上に今を生きなければ、私より濃厚な26年間を過ごしてきた彼らのような人間にはなれません。
彼らのようになることが全てではありませんが、少なくとも私よりも人生を楽しみ、幸せに生きています。
なので彼らのようになるには、とにかく今を生きなければならないのだと気づきました。

そして今を生きるということは、行動するということです。
行動しないと何も始まりません。
頭の中だけで妄想していても何も始まりません。何も変わりません。
とにかく行動しなければなりません。

私に生きることが許された残り時間は、21202日11時間35分12秒


私は人生の本質は、「死」だと思います。
日本人として生まれてから約30000日という、生きて良いとされた時間をどう使うかは人の自由ですが、
私は出来る限り楽しみ、幸せにして人生を豊かにしたいと考えています。

そして年末のカウントダウンライブの様に、ハッピーに楽しく「死」へのカウントダウンを楽しみながら、笑ながら「死」を迎えたいと思っています。

そのためには今を生きなければなりません。

私の人生の三分の一は終了しました。
しかし、やりたいことは沢山あります。行きたいところも沢山あります。会いたい人も沢山います。
このままではあっという間に死を迎えてしまいます。
行動しなければ何も始まりません。

“まずそこに立とう。人生は楽しい。Showing up. Life is fun.” TOMO

-コラム

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プロフィール

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とも
旅をこよなく愛し、自由に生きる32歳です。
高校でイギリス、大学でカナダに留学→借金を背負わされ長期留学が頓挫→ソフトウェア会社に就職→26歳シンガポール移住→ソフトウェア・プロダクトデザイナーの傍ら年間60フライト以上で旅行中。現在は東京に拠点を移し「海外旅行お役立ち情報 と 旅の記録」を中心に情報発信しています。
2020年は半月に及ぶギリシャ周遊とアメリカ大陸横断を昨今の情勢から中止し国内で奮闘中。

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